共に形づくる教会

2024年11月17日
「共に形づくる教会」  朴 思郁  
エフェソの信徒への手紙2章19~22節(聖書協会共同訳)

「キリストにあって、あなたがたも共に建てられ、霊における神の住まいとなるのです。」(22節)
本日、北関東地方連合教会間の相互訪問プログラムとして、敬愛する大宮バプテスト教会の皆さまと共に礼拝を捧げることができますことを心から感謝申し上げます。
西川口キリスト教会は、コロナ危機と主任牧師不在という困難な時期を経験しましたが、大宮バプテスト教会をはじめとする多くの方々からの祈りと支援により、その時期を乗り越えることができました。この期間中、教会は非対面礼拝やオンライン集会という新しい形式を取り入れながら、むしろつながりを深める機会として活用しました。また、この時期を教会の歩みを振り返り、現状を見据える重要な時間として活用し、教会と牧師の新たなあり方についても深く考察を重ねました。
その結果、従来の「平日も専従する牧師像」から離れ、私が宣教研究所所長の職を継続しながら、主に日曜日に牧師として奉仕するという新しい形が実現しました。この新しい形は、教会員との協働を重視し、共に教会の働きを進めていく新しい教会像を目指す決意から生まれたものです。現在、西川口キリスト教会では、執事会を通じた日々の教会運営や、LINEやオンラインを活用した意思疎通など、教会と牧師が協働する新しい形が徐々に形作られつつあります。
このような新しい教会のあり方は、エフェソの信徒への手紙に示された教会観と深く結びついています。同書簡では、教会が「キリストをかなめ石」として築かれる共同体であることが強調されています。かなめ石であるキリストを中心に据えることで、教会は確かな基盤の上に立つことができ、様々な困難にも耐えられる存在となります。また、エフェソ書は教会を「共に組み合わされ成長する建物」として描いています。これは、教会が静的な存在ではなく、異なる個性や賜物を持つ信徒が集まり、互いに協力し合いながら成長していく生きた有機体であることを示しています。
さらに重要なのは、この共同体が「聖霊の働きによって築かれる」という点です。人間の努力だけでなく、聖霊の導きと働きが加わることで、教会は真の意味で神の住まいとなります。異なる背景を持つ人々が「神の家族」として一つにされていくためには、この聖霊の働きが不可欠なのです。
このように、大宮バプテスト教会と西川口キリスト教会は、共にキリストをかなめ石とし、聖霊の導きのもとで神の家族として歩んでいます。これからも互いの教会の歩みを分かち合い、励まし合いながら、それぞれの地域において主に喜ばれる教会の形成に共に取り組んでいけることを喜びとし、願っています。今後も共に祈り合い、支え合う絆をさらに深め、共に歩んでいけたらと願います。【朴】

【 礼 拝 】 日曜日 11時00分 ~ 12時00分   会堂 または zoom
zoomミーティングID: 890 0094 7569  パスコード:291557
【 聖書の学びと祈りの会 】 水曜日 10時30分 ~ 11時30分   会堂 または zoom
zoomミーティングID: 823 2588 9635  パスコード: 195262

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